この遷移宮は文字通り、移動(遷移)に関する事を見る部分です。例えば引っ越し、旅行、遠地の企業との取引きといった運を見ることができます。
一般に遷移宮にあるホクロは『放浪ぼくろ』として働く事が多く、このほくろを持つ人は毎年異なった土地で新年を迎えるような職に就きやすいとか、きまった家に落ち着く事ができず次々と住まいを変える傾向が強くなるでしょう。また放浪癖を持つ人も多く、ふらりと家を飛び出したまま何年も家に帰らないような流れ者気質が抑えられない事があるかもしれません。
特にそのほくろが死にぼくろであれば、よりいっそうの注意が必要です。この場合の死にぼくろは、移動にともなう精神的、物理的な苦しみや悩みを増幅させてしまうためです。移転や旅行の際にはあくまで慎重に行動されるのがよいでしょう。
活きぼくろなら大きなリターンも期待できる
そこにあるのが活きぼくろであればその意味あいは変わってきます。
移動をあらわす遷移宮にあるほくろですので、移動のために振り回されてしまう本質は活きぼくろであれ死にぼくろであれ同様です。ただし、死にぼくろのように移動が必ずしもマイナスになる訳ではなく、結局ほうぼうへ苦労して足を運んで得た知識が出世の役に立ったり、引っ越しや旅行で散財してしまっても、そのおかげで生涯つきあっていける人物と出会えるといったプラス面があらわれるからです。
恋愛運も教えてくれる、別名『恋ぼくろ』
眉がしらから眉じりに向かって直線を引き、この遷移宮と交わる部分を特に小宇宙(しょううちゅう)と呼びます。ここに2~3個ホクロがある場合、それは『恋ぼくろ』として見る事ができるのです。この恋ぼくろがある人は情にもろく、他人の言動に動かされやすい優柔不断さを持っています。他者からの誘惑に勝てず、間違いを起こしやすいタイプだと言えます。この恋ぼくろを持つ方は恋愛による失敗を招きやすい相であるのを忘れないのが吉です。
恋愛面では泣きを見る事が多い『失恋ぼくろ』
遷移宮のほくろで一番覚えておいたほうがよいのがこの『失恋ぼくろ』です。
女性の右の遷移宮で、一番下側(髪の生え際ではなく眉に近いほう)に死にぼくろがある場合、それは『失恋ぼくろ』とされ、悪い意味を持ちます。容姿は悪くないのに、恋人ができてもそれ以上の関係にはなれなかったり、何度お見合いをしても話がまとまらないといった異性運の悪さがあらわれます。
ただし、そこにあるのが活きぼくろならば、多少の中傷や不運にあったとしても、いつも明るく積極的な態度でいる事で、周囲からあなたへの評価がよいものになります。それは異性関係でも同様ですので、明るい態度で人と接するように心がけましょう。